2011年2月8日火曜日

堀 博美 著 「きのこる」 へのコメント

口絵

日本のきのこ切手
キノコそのものが図案となっている切手は確かに一種しかないが,「琉球切手」にきのこ形の根付が描かれている切手がある。琉球も日本です。

94頁
きのこ学のパイオニア達
椿啓介はきのこ学の先達とは言い難い。科博菌類展の悪影響か。椿啓介ではなく田中延次郎を紹介すべきであった。

116頁
シイタケ栽培プロジェクト
森喜作氏が考案したとされる「種駒」は,林業試験場(当時)の北島右三氏が考案したもので,氏があえて特許化されなかったものを当時北島氏の研究室に出入りしていた森氏が「種駒」を用いたいキノコ類の人工栽培法として特許化しそれによって私腹を肥やした,ということが当時のことをよく知る伊藤一雄氏が記している。伊藤一雄:日本における樹病学発達の展望,林業試験場報告 193号,278頁(1966年)

134頁
東西高級地下成菌菓子
地下「成菌」ではなく地下「生菌」。定まった用語があるものに勝手に造語するのは慎むべきことである。読者を混乱させるだけである。

小林義雄氏の「分裂子」が参考文献に挙げられていないのに驚いた。

以上

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