きのこ文学が話題になっている。
漁業経済学の専門家であった岡本清造氏が1965年に「きのこ文学談義」を紀州政経新聞に連載され,そこで文学作品に取り上げれた「きのこ」を語っていることを指摘しておきたい。46年前に文学作品に取り上げられた「きのこ」に注目したヒトがいたのである。
文学作品に取り上げれた「きのこ」について纏まった形で取り上げられたのは,岡本清造氏の連載記事が嚆 矢であろう。
連載された記事は以下の書籍に再録されている。
岡本 清造 (著), 飯倉 照平/原田 健一 (編集)
岳父・南方熊楠
平凡社 (1995年)
きのこ文学談義
第1部 188~234頁(昭和40年9月4日ー10月3日,紀州政経新聞掲載)
第2部 235~282頁(昭和43年1月1日ー8月8日,紀州政経新聞掲載)
「きのこ文学談義」で話題にされたキノコについては,同書に内田正宏氏が《「きのこ文学談義」に登場するキノコたち》の表題で解説文を寄せている(140~147頁)。
きのこ文学を語るときに岡本 清造氏の仕事を忘れてはいけない。
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