2020年7月1日水曜日

植草甚一 蔵書 評価


津野 海太郎(著)したくないことはしない-植草甚一の青春、新潮社、200910

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1979年、植草さんが七十一歳で亡くなったあと、梅子夫人の依頼もあって植草さんの全蔵書を神田と渋谷の古本屋さんに売り払った。私もその後始末にかかわった人間のひとりだった。

この措置にたいするはげしい批判もあるにはあったが、もともと植草蔵書は一貫性のあるコレクションではなく、新しいもの好きの植草さんが、そのときどきの興味によって買いあつめてきた蔵書の山にすぎない。

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